濾過には物理濾過と生物濾過の他に吸着濾過といわれている濾過があります。これは熱帯魚（観賞魚）にとって有害な物質を吸着（吸収）してくれる活性炭などを使う事で吸着濾過となります。

主に濾過器具の中に入れるろ材と一緒にいれる事が多くなります。活性炭を通った水の中の有害な物質や臭いを吸着するものです。

これだけ聞くととても便利で長所しか無いようにも思いますが、活性炭はある一定の量を吸着したら吸着能力がなくなります。また同じように一定の期間しか使用できないものとなっています。

活性炭の効果を持続させたいのであれば一定期間ごとに買い換える必要が出てきます。そうなるとコストが掛かるのが短所になってくると思います。

活性炭の効果を長期的に望むのであればそれなりのコストを覚悟した方が良いでしょう。

しかし濾過バクテリアの繁殖した水槽、また濾過能力が整っている水槽内では活性炭に頼らなくても良いと思います。活性炭の効果である吸着と臭いの吸収はある程度バクテリアも同じような事をしてくれます。

濾過バクテリアの働いている水槽は、有害物質はほどんど分解され、臭いもほとんど無い事でしょう。そういう事から熱帯魚（観賞魚）飼育の後期には活性炭はほとんど使わなくても良くなります。

活性炭の活用

吸着濾過の効果が発揮されるのは、水槽の立ち上げ初期に力を発揮する物だと思います。新規に立ち上げた水槽は水質が不安定で、有害物質を分解してくれるろ過バクテリアもあまり繁殖していないため、この時期には活性炭の力が大いに助かると思います。

パイロットフィッシュを入れた水槽の場合、濾過バクテリアが繁殖するまでの間アンモニアや亜硝酸といった物質を吸着してくれる事で水の汚染を遅くしてくれる事だと思います。

また小型の水槽にも活性炭は力を発揮してくれると思います。小型水槽の場合、濾過器具も小さいため濾過能力の手助けをしてくれる事でしょう。

以上の事から

吸着濾過に使われる活性炭は長期的に使いたい場合はコストが掛かる事。水槽の立ち上げ初期や小型水槽には効果を発揮できる事。が活性炭の特徴なのだと思います。

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