生物濾過とは？

生物濾過はバクテリア（微生物）によって、水槽内の水を観賞魚（熱帯魚）などに有害な物質を無害（完全に無害ではない）な物質に変える事を指します。

このバクテリア（微生物）は目に見えないので、水槽に居るのか居ないのか判断するのが難しい物になります。もちろん水槽を設置した時にはバクテリア（微生物）はいないので、濾過機能が十分ではない状態です。

この濾過機能が十分では無い状態の水槽に観賞魚（熱帯魚）を入れると、魚が水の汚れに汚染され病気したり死んでしまったりします。

水の汚れとは、エサの食べ残しや魚の排泄物によってアンモニアが発生します。このアンモニアが魚にとっては毒のある物質になります。このアンモニアを無害な物質に変えてくれる働きをするのがバクテリア（微生物）になります。

バクテリア（微生物）の発生、繁殖、維持をする事が生物濾過のカギになります。

生物濾過は物理濾過とは違い、水槽を設置しフィルターをセットしただけでは機能しません。

生物濾過の機能をするバクテリアが発生しない事には生物濾過は機能しないという事です。

生物濾過が機能するには水槽の設置から約一ヶ月かかると言われています。それには環境を整えた水槽でなければなりません。

生物濾過が機能するには時間が掛かる事と、バクテリアの存在が必要な事を覚えておきましょう。

生物濾過を機能させるには、バクテリアを発生させ繁殖させる必要があります。バクテリアの発生は時間と共に発生するので最初は待つ事も重要です。

ショップ等で市販されている「バクテリアの素」など、水槽の設置後に入れることでバクテリアが発生するアクアリウム用品があります。これについても賛否両論ありますが、水槽の設置後には効果を発揮する物だと思います。

ただこの「バクテリアの素」は人工的に作られているので長い間維持できないという特徴があります。自然に発生するバクテリアまでの繋ぎとして使う事が良いと思われます。

自然に発生するバクテリアはどこから来るのか？と思う事でしょうが、バクテリアはでこにでも居て、空気中にもいます。それが自然に水槽の水に付着し発生し住み着きます。

初心者の熱帯魚〜飼育法〜