初心者の方にとって熱帯魚を飼う上で難しい事は水槽の導入と水づくりです。
実は基本に沿って行えば誰でも出来る事なのですが、水槽の立ち上げをしたことが無い方、
初めてで知識が無い方には難しいのかもしれません。
ポイントは3つ!
1、水槽と器具の設置
2、水づくり
3、水合わせ
この3つをきちんと行う事で誰でも熱帯魚飼育をはじめられます。
1、水槽と器具の設置
先ずは必要な水槽と器具をそろえる必要があります。
必ず必要なもの
・水槽
・濾過装置
・ヒーター
この3つは熱帯魚が生きていくうえで欠かせないものです。
あった方が良いもの
・ライト
・砂利(床材)
・水草
・水温計
この4つは熱帯魚の為にあった方が良いもので、熱帯魚の環境をグッと良くしてくれるアイテムです。
あると便利なもの
・ごみ取りネット
・ピンセット
・掃除器具(プロホース)
この3つは水槽環境のお手入れに便利なアイテムで、最小限の手間で水槽管理が出来ます。
2、水づくり
水槽の立ち上げ参考動画
熱帯魚を飼育する上で一番気にする必要がある事が【水】です。
私たち人間に例えるなら空気と同じく重要なことです。
人間は空気が汚れていたり、汚染されていると健康を維持できません。
最悪病気になったり死亡に至ってしまう事でしょう。
熱帯魚にとっては水が命ですので、熱帯魚に合う水をづくらなくてはいけません。
また、水の汚れ除去など水質を維持するのに濾過装置やバクテリアというものが欠かせないのです。
ちょっと想像してみてください。
人間が密閉された空間で生活をするなら、空気が直ぐに汚れてしまいますよね?
しかも一人ではなく複数の人間であれば空気が汚れていくスピードが早いというのもお分かり頂けるでしょう。
丁度暖房を使う冬の部屋を想像してもらえれば分かりやすいかもしれません。
空気の入れ替えのため1時間ごとに換気しましょうと聞いたことがあると思います。
人間は空気を入れ替える事ができますが、熱帯魚の場合水の入れ替えを短い期間でたくさん行うのは難しいのです。
その為濾過装置と、バクテリアの力で水の浄化を行うという方法が一番なのです。
さて熱帯魚にとって【水】が重要な事が分かって頂けたと思います。
熱帯魚にとって良い水づくりには約一週間かかります!
「え?そんなにかかるの?」と思われるかもしれませんが、
これはバクテリアの関係や水質が安定するのに必要な時間なのです。
ですので、
水槽を設置し濾過装置なども稼働させてから一週間後に「熱帯魚」を迎えるのがベスト
なのです。
この方が絶対失敗が無いのです。
水づくりの手順
1、水槽や装置の設置を全て終わらせる
2、水道水を水槽に入れカルキ剤でカルキを抜く
3、「複合バクテリア」などの市販薬でバクテリアの繁殖を待つ
水槽の設置は、濾過装置、ヒーター等熱帯魚を飼育する状態まで設置完了させます。
カルキ抜きとは、水道水に入っているカルキ(塩素)を無くすことなのですが、
水道水には水の腐敗や雑菌の繁殖を押させるためにこの塩素が含まれています。
水道水に含まれている塩素は微量で人間には害が無いと言われています。
しかし、熱帯魚のような小さな生き物には毒になります。
ですので、このカルキ抜きが水づくりには必要なのです。
そして、バクテリアですが、これは熱帯魚飼育に欠かせない存在です。
バクテリアは目に見えません。微生物のような存在だと思ってください。
このバクテリアは水の浄化を手助けしてくれる存在なのです。
熱帯魚の排泄物やエサの食べ残しなどを分解し違う物質に変えてくれます。
つまり、水の循環に必要なものです。
目に見えない事からこのバクテリアの準備が出来ていないにも関わらず
熱帯魚を飼育してしまい、数日で熱帯魚が死んでしまうという失敗につながってしまうのです。
このバクテリアの準備が一週間程度かかるという事で水づくりが一週間かかることになるのです。
この水づくりが出来れば熱帯魚飼育の環境が整ったことになります。
3、水合わせ
水合わせ参考動画
水合わせは、熱帯魚ショップから家の水槽に熱帯魚を移すときに必要な作業です。
家に届いた熱帯魚は基本的に袋に入っています。
この袋の中にある水はショップの水槽の水なので、今まで熱帯魚が生活していた環境の水です。
家の水槽の水は新しく作った水なので、水質が違います。
また、水温も違います。
違う環境の水の【水質と水温】を合わせるための作業が【水合わせ】なのです。
この水合わせをやらないと熱帯魚がショックを受けて死んでしまう事があります。
新しい環境の水質や水温に合わず、適応できなかったことになります。
ですので、家の水槽に熱帯魚を移すときには必ず【水合わせ】を行ってください。
水合わせの手順
1、家の水槽に熱帯魚の入った袋のまま浮かべます。
2、水槽の水を少し袋に入れ、さらに浮かべて待ちます。
3、上記の10分間隔で3~5回行います。
4、最後に、袋からゆっくりと水槽に熱帯魚を入れます。
これで、熱帯魚飼育がはじめられます。
これから水槽を準備する方へ
水槽と必要な器具がいろいろ必要ですが、
現段階で何も準備できていないのであれば水槽のスターターセットがおすすめです。
水槽のスターターセットは最初から必要な物がピッタリのサイズでそろっているので、
自分で一から探す必要がありません。
また、この通販の水槽セットは初心者に飼いやすい熱帯魚も同時に付いています。
この熱帯魚は水槽の発送後一週間後くらいに発送されるので、
上記で言っている水づくりが出来てから熱帯魚をお迎えするという事になります。
つまり失敗しない水槽導入と水づくり、熱帯魚のお迎えまで完璧に行えるという事です。
これから水槽などを探す予定という事であればこれを検討してみるのはいかがでしょうか?
あなたに適している水槽サイズは?
ワンルームや、一人暮らしの方に向いているのは
【45cm水槽】
持家やファミリーで住んでいて広い場所が確保出来るなら
【60㎝水槽】
がおすすめです。
小さい水槽の注意点
実は小さい水槽は熱帯魚の長期的飼育に適していません。
それは、小さい水槽内の水は量が少ないので汚れやすいからです。
密閉された6畳の部屋と、12畳の部屋ではどちらが空気が汚れやすいか想像してもらえれば分かりやすいと思います。
小さい水槽と大きい水槽に同じ量の色つき水を垂らしてみると、断然小さい水槽の水の方が濃い色になりますよね?
それと同じで、小さい水槽の方が汚れ方が早いという事です。
濾過装置やバクテリアが完璧であっても、限界量がありやはり大きい水槽の方が管理しやすいのです。
ですので、長期的に熱帯魚を楽しみたいのであれば出来るだけ大きい水槽を選ぶのがコツです。
ただし、お手入れ等の手間を考えると60㎝水槽がベストサイズとなります。
また、60㎝水槽は見ごたえもあり製造数もあるので、コストパフォーマンスも良いのです。
45cm以下の水槽は水質の管理がとても大変です。
熱帯魚の数も限られてきます。
掃除の頻度も60㎝水槽に比べ多くなるので小さい水槽は予備の水槽、産卵や、薬浴の為に使う方が機能的にあっています。
メイン水槽に小さい水槽は使いにくいという事だけ認識しておいてください。
美味しいラーメンを食べるなら専門店?ファミレス?
突然ですが、あなたが美味しいラーメンを食べたいと思った時、
何でもそろっているファミリーレストランに食べに行くのか?
それともラーメン専門店で食べるのか?どちらでしょうか?
多くの人はラーメン専門店に行くと答えるはずです。
それは、専門店の方が美味しいと知っているからではないでしょうか?
熱帯魚ショップも同じです。
何でもそろっているホームセンターで水槽用品を買うのか?
それとも熱帯魚専門店で水槽用品を買うのか?
これも同じことが言えるのではないでしょうか?
ホームセンターでは、大量生産品を扱っています。
飼育サポートはついていません。
これに対して、熱帯魚専門店はノウハウも実績もあります。
質が良く、かつ相性の良い水槽用品を知っています。また、熱帯魚飼育サポートも行っています。
これから熱帯魚飼育を始めるなら、どちらが良いかは明らかではないでしょうか。
熱帯魚飼育費用について
熱帯魚飼育を始める、つまりアクアリウムを始めるにはやはりお金がかかってしまいます。
必要最低限の物だけで始めるなら多少は抑えられますが、果たしてあなたが満足できるかが問題です。
アクアリウムは人にもよりますが、【癒し空間】【自然を学ぶ空間】【こだわり空間】【未知数が多い】
など様々な魅力があります。
必要最低限の水槽設備だけで満足できる環境が整えられるのであればそれに越したことはありませんが、
自分のこだわりや満足感を得るためには多少出費がかさむことでしょう。
すぐ辞める前提であれば前者でも良いですが、「長期的に楽しみたい!」「趣味になりそう!」
なのであればある程度費用を準備する方が楽しい熱帯魚飼育を楽しめるものだと思います。
先ずは良いものをそろえてみるというのもアクアリウムを楽しむうえで大切な事なのではないでしょうか。
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